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有吉 玄; 大林 寛生; 佐々 敏信
Journal of Nuclear Science and Technology, 59(9), p.1071 - 1088, 2022/09
被引用回数:1 パーセンタイル:29.26(Nuclear Science & Technology)液体重金属中の局所流速計測において、電磁誘導を用いた計測手法は効果的手法の一つである。永久磁石を利用した流速計として、Ricou and Vives' probeやVon Weissenfluh's probeが広く知られているが、これらの流速計は液温上昇に伴う永久磁石の熱減磁により、流速感度および計測体積が低下することが問題点として挙げられる。特に、永久磁石のキュリー温度を超える温度域では流速検出不能となる。そこで本研究では、流速計が持つ温度依存性の解消を目的とし、小型電磁石を内蔵する流速計を開発した。開発された流速計の直径は6mm、長さは155mmである。流速計の基本性能は、室温環境下における矩形管内水銀流れの局所流速分布計測を通して確認され、流速感度および計測体積が評価された。計測された局所流速分布は数値計算によりその妥当性が確認された。
明午 伸一郎; 野田 文章*; 藤森 寛*; 池田 裕二郎
Proceedings of ICANS-XVI, Volume 3, p.967 - 976, 2003/07
J-PARCの核破砕中性子ターゲットには1MWの出力を持った3GeV陽子ビームが入射するが、この陽子ビーム輸送ライン(BT)において、ビーム損失はハンズオンメンテナンスを達成させるために1W/m以下にする必要がある。しかし、加速後のビームの位相空間分布が全く不明なために、シンクロトロン内に設置したコリメータのアパチャーで決定されるエミッタンス(324mrad)のビームを全て輸送可能なものとした。本研究では、加速器出射等によるビーム軌道の外乱を評価した。現状の設計に合うためには、電磁石磁場の均一性は偏向及び四極電磁石において、それぞれ5x10及び2x10よりも良くする必要があることがわかった。また、アライメントの誤差は1mm及び1mrad以下にする必要がわかった。
西谷 健夫; 四竈 樹男*; 杉江 達夫; 河西 敏; 石塚 悦男; 河村 弘; 角田 恒巳; 八木 敏明; 田中 茂; 鳴井 實*; et al.
JAERI-Research 2002-007, 149 Pages, 2002/03
ITER工学R&Dの一環として計測機器要素の照射試験を核分裂中性子,線,14-MeV中性子を用いて実施した。14-MeV中性子及びCo-60線照射下におけるKU-1溶融石英の紫外域透過率を測定したところ、200-300nmの波長域に著しい透過損失が生じることがわかった。5種類のITER共通資料の光ファイバーをJMTR及びCo-60線で照射試験を行った。KS-4V,KU-H2G及びフッ素添加ファイバーは極めて高い耐放射線性を示し、ITERの真空容器外側付近まで導入できる見通しを得た。マイカ薄膜ボロメータを0.1dpaまでJMTRで照射した。第1照射サイクルの停止時にボロメータの断線が発生し、金を蒸着した抵抗体は、ITERにおいて問題であることを示した。磁気プローブもJMTRで照射試験を行った。磁気プローブに長時間デジタル積分器を接続したところ、1000sに対し、10-40 mVsのドリフトが観測されたが、照射誘起起電力ばかりでなく、積分器自体のドリフトによる発生したと考えられる。1000sの積分時間に対し、ドリフトを0.5 mVs以下に抑えうる、ITER仕様の磁気プロープをMIケーブルを用いて製作できる見通しが得られた。
西谷 健夫; 四竈 樹男*; 深尾 正之*; 松尾 廣伸*; Snider, R.*; Broesch, J.*; 佐川 尚司; 河村 弘; 河西 敏
Fusion Engineering and Design, 51-52(Part.B), p.153 - 158, 2000/11
被引用回数:10 パーセンタイル:57.02(Nuclear Science & Technology)無機絶縁(MI)ケーブルを用いた磁気プローブの照射試験をJMTRで行った。MIケーブルは中心導体と外部導体間に無機物(ここではMgO)を充填したもので、機械的、熱的に信頼性が高い。MIケーブルは外部導体を有するため、MIケーブルを用いた磁気プローブでは、この外部導体が外部磁場に対し遮蔽効果を持つ。そこで、外部導体を中心導体に対する2次巻線とした回路モデルを作成し、照射中の磁気プローブ特性の解析を行った。その結果、原子炉出力040MWに対し、0.17%のインダクタンス増加を観測したが、発熱に伴う、プローブ径の熱膨張で説明できることを明らかにした。また610n/cmまでの照射においてインダクタンスの変化は見られなかった。また中心導体の抵抗は温度とともに上昇するが、照射による影響は見られなかった。
原 重充*; 閨谷 譲; 阿部 充志*; 河西 敏; 長島 章
Diagnostics for Experimental Thermonuclear Fusion Reactors 2, p.545 - 548, 1998/00
ITERにおいて大きな懸案事項となっている定常磁場計測について、新規方式のハイブリッドセンサの概要を発表する。従来の磁場センサは磁束の時間変化率を積分して磁場を測定していたが、ITERのように長時間のプラズマ運転に対しては積分器のドリフト等の要因が測定精度に致命的な影響を与えるため、信頼できる方式の定常磁場センサの開発が求められている。本方式は0.1Hzより高い周波数については従来方式のセンサを用い、低い周波数帯については磁場中に既知の電流を流した時の機械的な力を測定する方式を用いて、その合成により定常磁場から高周波までの帯域を信頼性良く測定する。講演では本センサの原理の説明、定常磁場測定上の優位性、今後の開発計画(放射線環境での影響に関する試験)について発表する。
海老根 典也; 竹内 信次郎*; 荒 克之
JAERI-Research 96-058, 25 Pages, 1996/10
欠陥の方向性によらず探傷可能な渦電流探傷プローブの開発を目的として、欠陥によって発生する磁束の乱れ成分のみを効果的に検出する方法を提案した。本方法は、励磁コイルによって作られる磁界の空間分布の対称性が欠陥の存在によって乱されることに着目し、乱れ成分のみを検出する手法である。プローブは、励磁磁界を発生させる平面コイルと、欠陥による磁束の乱れ成分を検出する差動型コイルで構成される。平面コイルの形状を磁場分布の測定を基に平行四辺形平面コイルとした探傷プローブを試作し、平板上の模擬欠陥について探傷試験を行い本方法の有用性について示した。
川端 一男*; 藤田 順次*; 松浦 清剛*; 坂田 政敬*; 藤若 節也*; 的場 徹
JAERI-Tech 95-041, 12 Pages, 1995/08
定常トカマクにおけるプラズマ電流測定の手法確立のために回転磁気プローブ試験システムが設計・製作された。トカマク装置の近くで電気モーターを使用することを避けるために回転磁気コイルの駆動には空気タービンが採用されている。回転プローブに誘起された信号は変圧器結合で増幅器に伝達される。本システムの鍵となる技術的課題を見いだすために電気特性と共に機械特性の長期間試験を実施した。1週間以上の連続運転が成功裏に達成された。
閨谷 譲; 山下 幸彦*; 横溝 英明
Japanese Journal of Applied Physics, 27(12), p.2398 - 2403, 1988/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Applied)JT-60の電磁気プローブ及び熱電対の信号処理システムを製作した。積分器のドリフト補正等の較正を行った結果、信号のS/Nは最も悪い状態で500以上に達した。